わるい癖
私の悪い癖のひとつに「謝る癖」があります。
とにかく謝ってしまうことがあります。きっかけは大体、小さな失敗からパニックになったときです。
口からは「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ないです」しか出てこなくなってしまい、 判断力は無くなり、思考が停止してしまいます。そういう時に何かしようとすると大体失敗します。
この癖が私にはとても厄介な存在です。何も出来なくなってしまって周りに迷惑かけてしまうし、過剰に謝るので周りをイライラさせるし、癖が出ている時の私を見た人は、私のことを嫌いになるので、ずっと治したいと思っていました。
それで、ここ一年くらいは考え方を出来るだけフラットにして、パニックにならないようにしていました(それでも出てしまうときはありますが)。その甲斐あって、前より確実に謝る数は減っていました。
でも昨日、ここ最近で一番の波が来てしまいました。
とにかく何もかもが上手くいかない、出来ない状態になってしまって、私の思考は完全に停止、感情だけが動いている感覚で「やばい、やばい、どうしよう」ということだけが頭にあったような気がしています。口から出るのは謝罪の言葉ばかりで、周りの空気も呆れられてるかのように感じられ、他人同士のアイコンタクトが全部私が謝ってるせいだ、と妄想してしまう始末。
すごく苦しくて、辛くて、泣きそうになりながら、自分が落ち着くのを待ちました。
帰る頃には落ち着いていましたが、帰宅すると今度は癖が出てしまったことが周りに申し訳なくなってしまい、苦しくなってしまいました。
今は落ち着いて、わりと元気です。
なのでブログに記録しておくことにしました。
昨日、前は謝る癖があったという人が、他の人に「許されようとするな」と言われたことがある、と言っていました。それが私には刺さりました。
私は多分、そうやって生きてきたんだろうなあ、謝って、自分のせいにして、許してもらおうとしてきたんだろうなあ、許してもらってきたんだろうなあ、と思っています。
自分のせいにすることは楽だから。
誰も恨まなくて済むし、誰かを嫌う必要もないし、原因を自分のせいにすれば、自分が反省すれば、解決などしない問題や、そもそも起きてもいない問題に対して、それで解決したかのように、不思議と気持ちが楽になるのです。
だからいつも他人に対して下手に出て、頭を下げながら、自分の苦しいから逃げようとして、楽をしようとしてしまう。
これに気づいたとき、自分が酷く醜く思えました。シンプルに損してるのでは?とまで思いました。そんな楽の仕方しても、何もたのしくないのに。私は一体何をしているんだろう。
悲観してしまいましたが、まだまだ諦めません。私のこの考え方の癖を治せるようにがんばります。
どうしたらいいかはまだ分かってないけれども、、、。
苦しいときの私の救いは「芸術」です。
とくに今回参加しているゆうめいの座標軸『弟兄』『俺』『あか』は「演劇」という芸術を通して、何度も私を救ってくれている団体の作品です。
本日、『弟兄』の初日があけました。私が出演している作品です。
↓ゆうめいの座標軸の詳細・ご予約はこちらから↓
今が辛い、苦しい、と感じる方へ。
体調がよろしければ、観てみても良いかもしれません。
今の状況的に「芸術」は全員から良く思われるものではないと思います。私は「芸術」に苦しめられることもありましたが、それ以上に救われてきました。今日も誰かが「芸術」に救われますように。
明日も「演劇」が出来ますように。